網点

印刷物の写真や、薄く塗りつぶされた部分を拡大してみると、細かい点の集まりでできている事がわかります。これが網点で、なめらかな濃淡を印刷で表現するために製版段階で作成します。略してアミともいいます。

網点の大きさは、網点の占める部分すべてが黒である100%から、0%までのパーセントであらわします。網点50%とはインキの付く部分が50%で、つかない白の部分が50%を占めている網点の事です。

網点の種類

印刷で通常使われるスクリーンは、スクエアドットとチェーンドットです。スクエアドットはもっとも一般的なスクリーンです。チェッカーフラッグのような網目で、網点50%付近でほぼ正方形になり、隣り合ったドットが接触します。そして、50%を離れるに従って円形に近い形になります。

一方のチェーンドットはスクエアドットを斜めに変形させたもので、菱形のドットがチェーン状につながった網目です。スクエアドットに比べ中間色がスムーズに再現できるのが特徴で、人間の肌や野菜・果物といった丸みを強調したい被写体の再現に適しています。